全国ではたくさんの人が、毎日突然亡くなっています。その原因は「心室細動」といって、不整脈によって起こされます。
心室細動になると心臓が小刻みに震え、血液が全身に運ばれなくなり、脳に血液が送られなくなります。送られない時間が3~4分もすれば、頭に大きな障害を受けてしまうのです。
心室細動になった際は、心臓に電気ショックを与え正常な動きを取り戻す救命活動が必要です。救命活動が1分遅れると救命率は10%低下すると言われています。現在救急車の現場到着所要時間は、全国平均で8~9分です。救急車が到着するまでに、いかに早く救命活動を行うかが大事です。
2004年7月からは、医師や救急救命士だけでなく、私たち一般の人でもAEDが使えるようになりました。AEDは心臓に電気ショックを与えて治療する装置で、音声ガイドに従うだけで簡単に操作が可能です。
AEDは今や様々なところに設置されています。 少しでも多くの方が助かるように、AEDを設置するや使い方を学ぶこと、そしていざという時に使えるように管理する事が大切です。
電源スイッチを入れる必要はなく、蓋を開けるだけで自動的に電源がONになり、音声ガイドが指示をしてくれます。(機種によっては電源をONにするタイプもございます)
パッドは左右どちらでも使う事が出来ます。間違えて逆に貼ってしまった、という事が起こりません。また、子供用のパッドがあれば、1~8歳未満まで使用できます。
電気が流れるため、患者から手を離してボタンを押します。患者一人一人の体型に合わせて自動調整をしたうえで出力するため、特別な知識は必要ありません。