前回は防火管理者のやるべきこととして、消防計画についてご紹介させていただきました。
しかし防火管理者には、まだまだやることはいっぱいです。
今回は防火管理者が行う、自衛消防組織にスポットを当てましたので参考にしてください!
同じ建物を利用する仲間で、火災時の活動組織を作りましょう。
火災や地震等の災害時に初期活動や応急対策を円滑に行い、建物の利用者の安全を確保するため、消防法第8条に基づき設置される組織の事です。
自衛消防組織を設置しなければいけない建物は、多数の利用者が出入りし、かつ大規模なものとして政令で定められているものになります。しかし、満たない建物であっても、いざという時に為にある程度の役割を決めておくと安心です。
自衛消防隊隊長は基本的には防火管理者が努めて下さい。必ずしも防火管理者がいるとは限らないので、万が一のことを想定して代行者も選定しておきましょう。
次に、以下のチームを結成します。
1 通報班…消防への通報を的確に行う。火災(災害)発生時の状況を隊長と消防に適切に伝えましょう。
2 消火班…普段から消火器等、建物内の消火設備について、使い方や火災時に速やかな消火設備の仕様が出来るよう、日々勉強をしておきましょう。
3 避難誘導班…建物の避難経路を把握しておくとともに、いざという時には避難者を誘導出来るようにイメージしておきましょう。
4 救護班…応急手当の方法や、救命活動のやり方を学んでおきましょう。
それぞれのチームに、リーダー・サブリーダー・メンバーを設定し、教育を行ってください。
各チームが充分に機能する事で、火災時の被害を減らす事に繋がります。
日常的に、チームで話し合ったりする時間を設けてもいいかも知れないですね。
それぞれのチームで何をするべきか考えてもらい、その内容を各チームだけでなく自衛消防組織全員で共有しましょう。
通報班であれば、被害の状況を確認する人は誰なのか?消防に通報する人は誰なのか?建物そのものが大きい場合は、それぞれのエリアにいる人をメンバーに配置して、連絡方法はどうするのか?等々を考えてみます。
チームの役割をはっきりとすることが出来たら、今度は建物内の全員が参加する消防訓練を実施しましょう。
考えていた通りの動きが出来るのか?不備はないのか?また、実際に動いてみて改善すべきポイントも見えてくると思います。
改善点は改めて自衛消防組織で検討していきましょう!
何より大切なのは、有事の際にみんなの命を守る事です。手間はかかるかも知れませんが、より良い組織を作って欲しいと願います。
当社では消防訓練も行っています。「ここはどうしたらよい?」「どうやって訓練を実施しよう?」等お困りの際はお気軽にご相談ください。
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