新日本コーポレーション

防火管理者のやるべきこと①-消防計画-

2022.09.14

防火管理者講習を受講して防火管理者に選任された貴方!
これからは貴方が防火管理を託された建物を守っていかなければなりません。

防火管理者選任(解任)届出書の提出

まずは最初に「貴方が防火管理者に選任されました」という届出を所轄の消防署への提出が必要になります。
その為、「防火管理者選任(解任)届出書」の用意をしましょう。

名古屋市の場合は、下記のアドレスからひな型のダウンロードができます。

名古屋市:防災管理者選任(解任)届出書
※【(地域名) 防災管理者選任(解任)届出書】で検索

記入例を参考に作ってみてください。
記入の内容がわからない場合は所轄の消防署か当社までお問合せください。

マスコットキャラクター「まもるくん」

任せるのだ!

消防計画

「防火管理者選任(解任)届出書」の作成が終わったら、次はいよいよ消防計画です。

「いきなり計画って言われてもよくわからないんだけど……。」

防火管理講習で消防計画についても学ばれたと思いますが、それでも難しいですよね。
名古屋市の場合は消防計画を作成する為のひな型がありますので、ぜひ活用しましょう。

1.消防計画作成(変更)届

名古屋市:消防計画作成(変更)届

防火管理者選任届に引き続き、消防計画作成(変更)届のひな型をダウンロードして記入例を参考に作ってみてください。

2.消防計画作成

名古屋市:消防計画作成例・地震防災規程作成例ダウンロード

いよいよ消防計画の作成に入ります。上記のアドレスから該当する建物の記入例をダウンロードしてください。

百聞は一見に如かずですので、今回は飲食店を例に記入例を作成しました。
下記から作成例をダウンロードして参考にしてください。

<消防計画作成例>

消防計画を作成するうえで一番大事な事は、自分が守るべき建物の特徴や事情を把握し、実情に沿った内容で作成する事です。

消防計画は消防署に出さないといけないから作るものではなく、自分たちの安全・安心の為に自ら作成し提出するものです。
言い換えれば、消防計画に沿ってこの建物の防火防災について運営していきますと消防署へ宣誓をする事と同じです。

「消防署に出さないといけないからとりあえず作って提出しただけ…」では、せっかくの消防計画も絵に描いた餅になってしまいます。

同じ建物は二つとありません。
重ねてのお願いですが、自分が守るべき建物の実情に沿った消防計画の作成をお願いします。

作成時のポイントをまとめましたので、良ければご参考にしてください。

まずは建物に常時いる人は誰なのか?適正な収容人員数をしっかりと把握しましょう。
次に、建物内に常時いる人の中から火気使用の監督を定めてください。防火管理者がやらなくてもOKです。
火気使用責任者を定めたら、一度、建物内を隅から隅まで歩いてみて、以下を確認してみましょう。

1:廊下や階段に物が置いていないか?
  → 避難時の妨げになるようでしたら、物の移動をし、万が一の事態の避難経路を確保してください

2:扉を塞ぐように物が置かれていないか?
  → 避難時に扉が開かないと、避難に影響を及ぼします。速やかに物の移動をしてください

3:ガスコンロ等火気使用をする場所や、その周囲に燃えやすい物が置かれていないか?
  → 出火の原因を減らしていきましょう

建物の中を歩いて確認したら、次に建物の周囲を歩いてみましょう。
ゴミや燃えやすい物が放置されていると、放火の危険性があります。

3.消防署に提出

ここまできたら、お手元に以下の書類が揃っていると思います。

①防火管理者選任(解任)届
②消防計画作成(変更)届
③消防計画
※場合によっては地震防災規定

全部まとめて所轄の消防署に提出をして、最初のお仕事は終わりです。

しかし、ここでゴールではありません。 ここからが防火管理者としての役割の本当の始まりです。

次回は<防火管理者やるべきこと②-日常業務->についてお話させて頂きます。

「この先が知りたいのに早く教えて!」、「消防訓練の時期が来てすぐにやらないといけないのに何をやればいいの!!」「自主点検ってなに?!」という方は、当社までお問合せください。

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